欝病の人もそうでない人も知っておきたいこと

薬について

医者

抗欝薬と呼ばれる薬は、欝による心理面での悪影響を取り除くために使用されるものです。特によく知られている効能としては、欝気分の解消、死にたいという願望の除去がありますが、効き目が大きく異なる薬が多数あるため、使用には医師の許可と、経過観察による投薬量の調整が必要不可欠になっています。一般的に、抗欝薬にかぎらず精神病の類で処方される薬には、依存性などが報告されているため、投薬量には十分な注意が必要になりますので、勝手な服用はもちろんのこと、医師による抗欝剤の過剰投与も厳重に禁じられています。

抗欝剤として知られている者として、一番有名なのは三環系抗うつ薬ではないでしょうか。これは歴史的にも古い抗欝薬で、1950年台には登場していたと言われています。イミブラミン、アミトリプチン、クロミブラミン、ノルトリプチリンという成分が知られています。多くの副作用があるものの、重症患者でも有効という特性もあるため現在でも広く用いられています。四環系抗うつ薬と呼ばれるものは、即効性があり、飲み始めてから4日前後で効果がではじめます。抗コリン作用という副作用があり、わかりやすいものとしては排尿困難、口の渇きなどが挙げられます。近年良く用いられているものとしては選択的セロトニン再取り込み阻害薬というものがあります。他の抗うつ薬ではかなりの副作用があるのですが、この薬では副作用が比較的少ないと言われています。しかし、旧来の抗欝薬で問題だった抗コリン作用が出なくなった代わりに、セロトニン症候群、賦活症候群、SSR離脱症候群など、今まではあまり見られなかった新たな副作用が現れることも報告されており、必ずしも万能の抗欝薬というわけではないようです。

抗欝薬を初めて服用する人の中には、副作用が辛くて投薬を辞めたくなる人も居るようです。特に眠気が問題になることが多いようです。三環系抗うつ薬では抗コリン作用が主な副作用として挙げられます。特に眠気については、日中の仕事に影響が出ることも多いようで、かなり辛い場合があるようです。仕事の種類によっては事故の原因にもなるため、しばらく自動車の運転は避けるほうが賢明です。しかし、その眠気という副作用が、むしろ不眠を併発している欝の場合は睡眠薬としても機能するため、有効な場合があります。また、妊娠中や子育て中の方に影響が出ることがあります。これは胎児、もしくは授乳中の乳児に影響をあたえるものです。抗欝薬は体内に入ると血液中に吸収され、脳に到達されるまでの過程で体内をめぐります。その一部が、胎児の血液として入り込んだり、母乳として乳児が摂取した場合、抗うつ薬による発育異常などが考えられるため、服薬の際は、事前に医師と相談しておくことをおすすめします。